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'50年代、遂にデニムがファッションへと進出

投稿者 : 白水健寛 on

ご無沙汰しております。
前回の続きになります。

1945年、長らく続いた大戦が終結すると、戦勝国アメリカは欧州列強に替わる次世代の覇権国となりました。

© GETTY IMAGES/SUPERSTOCK RM

伝統や格式、さらには出自や階級を重んじた欧州由来の様式美は次第に廃れ、より合理的かつ大衆的な“アメリカ式”のライフスタイルへと世界が一気に舵を切ったのです。

とりわけ戦争で心身ともに抑圧されていたユース世代の反動は大きく、大量生産大量消費を原動力とする新世代の大衆文化、つまり現代へと続くユースカルチャー/ポップカルチャーの源流は、概ね戦後1950年代に胎動し始めました。

中でも当時躍進目覚ましかった映画界と音楽界では、マーロン・ブランドやエルヴィス・プレスリーに代表される次世代のアウトサイダーヒーローたちが続々と生まれ、彼らが愛用したレザージャケットやジーンズが実用着や労働着から遂にファッションの文脈へと舞台を移していったのです。

©Collection Christophel

©Shutterstock

以来、'50年代半ば頃には不良たちのアイコンから次第にデイリーウェアとしての市民権を獲得したジーンズながら、その粗野なイメージがエリート階級や名家の子息などに悪影響を及ぼしかねないと、

東海岸の名門私大やそれらを目指すプレップスクールでは着用を禁じる校則が敷かれるほど一時代を築いていくのです。(第4弾以降に続く)

 

そんなファッション黎明期にあたる1950年代のジーンズに着想を得たのが定番モデルの一角【521SW】です。

当時のヴィンテージデニムを惜しげもなく分解し、繊維の組織までも緻密に解析。全てにおいて忠実な完全再現を目指し、生地のみならずシルエットやフィッティング、当時ならではの象徴的なディテールワークにも徹底的にこだわりました。

大戦中に変更を余儀なくされたボタンフライやスレーキ、さらにヒップポケットのステッチが本来の仕様へと戻され、ミシンなど生産機器の進化から背面のベルトループは非オフセットな重ね縫いへと変遷。自然な縦落ちを描くようアメリカ産とオーストラリア産のコットンをバランスよく配合し、大戦モデル【451SW】よりやや軽い13.5オンス地を弱テンションで織り上げました。

旧織機ならではの弱めのテンションが生地の凹凸をより際立たせ、1966年頃まで採用されたレザーパッチや隠しリベットなどなど、オールドデニムパンツの王道にして頂点と評される傑作を我々の技術と情熱で現代に蘇らせました。

 521SW

Price: 21,780yen
Size: 28,29,30,31,32,33,34,36 (38,40: 23,980yen)
Material: Cotton100%
Color: One Wash


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