メイグスはニューメキシコへと移住する1950年代初頭までの約20年の間に、300以上ものオリジナルパターンを考案していますが、とりわけ「ホノルルのビショップミュージアムで観たゴーギャンの作風に影響を受けた」と、後のインタビューでも語るほどゴーギャンに一際心酔していたことが読み取れます。 Paul Gauguin(Public Domain) Paul Gauguin『Woodcut with a Horned Head』(1898–99 Public Domain) ゴーギャンは19世紀、当時フランス領だったタヒチを題材に多くの版画作品を残していますが、彼が主題として掲げたのはプリミティヴィスム、つまりは現代的な文化様式とは異なる原始的で未開発なライフスタイルに真理や美を見出したワケです。 そんな「ゴーギャンウッドカット」をベースにデザインした【22S-The Arts】にも我々なりのプリミティヴィスムとユーモアが宿っています。 (つづく)